ロシア発のダークファンタジー。ロシアでは一大ブームを巻き起こすヒットと
なっているという。ハリウッドでも邦画でもないファンタジーに期待を持って
観に出かけた。
最初英語のナレーションだったが、キャスト達はきちんとロシア語を話し
それだけでも異質な感じがする。いかに私がハリウッド映画に毒されているか
ということだろう。映画自体もありがちなダークファンタジーの内容であり
ながら、今までに観たことのない刺激に満ちあふれていた。決して観客に優しい
映画ではないのでわかりにくいところもたくさんあるし、ところどころで
チープさが出てしまうところもある。脚本も安易だし全体がバラバラで一つの
ストーリーになっているとは言い難い。だがそれをカバーして余りある魅力に
満ちていると思う。洗練して欲しいという気もあるが、今のこの魅力が薄れては
意味がない。全3部作ということでこの1作目のテンションと魅力をそのまま
次の作品、そしてその次と続くことを期待している。
もちろん細かく指摘すると言いたいことはたくさんある。光に付くか闇に
付くか、瞬時に選択を迫るというのは無理があり過ぎる。だいたいにおいて
光とは何か闇とは何かがさっぱりわからないし。どちらを選ぶかは本人の決定
次第というのなら光の側のヴァンパイアもいるということになるのだろうが
その辺りもよくわからない。予知能力者という主人公の能力の正体も今ひとつ
わからないし、「gloom」も謎のままだ。発電所が爆発したのは事実であるはず
なのに、呪いが解けた途端に電力が回復するのはご都合主義と言われても仕方が
ない。それら様々な欠点を考えに入れても75点。最近のハリウッドの映画には
ない強烈な歯ごたえあり。
(06.04.17 鑑賞)
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